憂いを含んだ寂しそうな表情、そして長い顔長い首、一度見たら忘れることのできない強い印象が心の中にしまいこまれます、初めて見たのは画具shopでたしか中学生の頃だった、何気なくいろんな画家のポスターをめくっているうちにこのモディリアーニの絵とであったのです、その頃、絵は自然をソックリに写し取るものだと思っていたし、ショックを覚えて鳥肌が立ったのを今でも新鮮に思い出せます、そして今日まで本物と巡り会えることはありませんでした、本物を目の前にして、しばし呆然、やっと会えたと言う感慨で胸がいっぱいになりました、彼の筆のタッチを確かめるように下から右から左から光線の加減を確かめて舐めるように見ていた、きっと周りの人はうっとおしかったかも知れません、不遇だった彼の生涯、わずか36才で閉じた彼の人生がとても惜しい気がしてなりませんでした